YouTube登録者数409万人のシンガーソングライター
藤井風は国内外高い人気を誇ってますね。YouTube登録者数409万人、再生回数は17億回を突破しています。17億回再生って凄いですね。また、彼の楽曲は多くの国で再生されていて、カナダ、エジプト、フランス、ブラジル、イギリスなどで1位を獲得し、国内のアーティストとして初めて月間リスナー1,000万人を突破しました。今日は藤井風について紹介していきたいと思います。
評論家達による彼の評価
ベテランの評論家が集うミュージック・ペンクラブ音楽賞において、彼のことを、「藤井風には驚いた、すごい才能」と票が集まり、原田和典も「よく通る、深みのある声」「凛としたたたずまい」「洗練を極めた和音やメロディラインから、ふと漂うユーモア」「20世紀からの数々の大衆音楽を体にしみこませ、消化吸収したうえで現代の空気に放つがごとき音作り」「岡山弁を織り交ぜてのスリリングな文才にすこぶる豊かな未来を感じた」と高く評価しています。
藤井風とは?
デビュー前から自身のYouTubeチャンネルのカバー動画で、小物やオチ、変顔などを仕込んだり、自身のSNSでのコント風ショート動画を発信するなど、明るくユーモラスな人です。
音楽以外は無頓着で、よく物を無くすのだとか。酒もタバコも吸わず、「毎日、朝に瞑想をしている」そのこと。動物を愛するベジタリアン。自身のライブの飲食ブースでベジタリアンフードを提供する試みも行っています。
デビュー前、母校の後輩の遠征費を匿名で寄付し、後に恩師にバレてしまいますが、感謝されたとのことです。
コンサートプロモーター関係者は、藤井を見て「佇む、微笑む、そこにいるだけで人が寄ってくる。全く圧のないスターは初めて」と称しています。精神世界への造詣も深いとのことです。
子どもの時から英語を勉強するなど、世界を意識した生活をしていたとのことです。自身は、「英語は耳コピ。ワシ日本語下手じゃけん、失うものがないんです」と答えているようです。
珍しく、ファンクラブは無いんだそうです。これも斬新ですね。また、自身のライブ、コンサートでは、アンコールは行わないのが通例のようです。紅白歌合戦でのパフォーマンスは、実家で収録されました。藤井風は「実家はリアル実家ですからね」と強調し、視聴者にとっても親しみやすい演出となりました。
経歴
1997年6月17日岡山県浅口郡里庄町生まれ。日本のシンガーソングライター、ミュージシャン、ピアニストでもあります。
4人兄弟姉妹の末っ子として生まれています。3歳よりピアノを習い始め、ジャズ・クラシック・ポップス・歌謡曲・演歌など、多様なジャンルの音楽に触れています。小学校卒業前に父親から「これからはYouTubeの時代」といわれ、父の直感で、当時12歳2010年より、実家の喫茶店で撮影したピアノ演奏をYouTubeへ投稿し始めます。
クラシックからJ-POP、洋楽など、様々な楽曲を耳コピ・アレンジしていて、特に、2012年に投稿された「千本桜を中学生がピアノで弾いてみたら・・・」https://youtu.be/1Ex6jGDk82Y などの動画で、再生回数を獲得しました。
また、ピアノだけでなく、エレクトーンやサックス演奏も堪能で、2012年には、『ティファニーで朝食を』劇中歌「ムーン・リバー」エレクトーン演奏動画、チャーリー・パーカー「ドナ・リー」サックス演奏動画を投稿しています。
実兄もピアノ・トランペット奏者である藤井空で、共同チャンネル「solakaze」には、昭和歌謡をアレンジした演奏動画が投稿されています。
中学校卒業後、岡山県立岡山城東高等学校音楽学類に入学し、音楽漬けの日々を送ります。 高校時代は、動画投稿は休止していますが、卒業と同時に、自ら動画投稿を再開してます。2017年8月、テイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」カバー動画にて、初めて歌声を披露します。以降は、ピアノ弾き語りの動画がメインとなり、特に、2018年に投稿された「アダルトちびまる子さん」では、テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』テーマ曲「おどるポンポコリン」をジャジーにアレンジし、再生回数を獲得しました。また、動画投稿の傍ら、様々なライブやコンサートに出演しています。2018年9月には、西日本豪雨復興支援ソング「祈りそして願う」を、同じく岡山県出身の歌手千里chisatoとのコラボレーション名義でリリースしています。
2017年、河津知典が、当時担当していたアーティストより愛好していた藤井の動画を紹介され、そこに強烈なインスピレーションを受けたことにより、2018年夏、藤井の実家の喫茶店へと直接赴き、メジャーデビュー契約を求めました。
既に藤井は当時、複数のレーベルよりオファーを受けていて、両親にも「東京に出なくていい」と言われ育っていましたが、河津の情熱に両親共々心を打たれ、契約へと至りました。のちに河津は、藤井のマネージャー・ずっずとして、広く知られることとなります。
2019年2月、上京し、5月には、ニューヨークに「武者修行の旅」に出ます。ニューヨークでは、英語で自ら交渉し、飛び込みで弾き語りなどを行いました。帰国後は、全国のサーキットイベントや大型フェスに出演。7月には、自身初のワンマンライブ「Fujii Kaze JAZZ&PIANO The First」を開催しています。オリジナル曲リリース前にもかかわらず、追加公演を含めた全公演のチケットが完売しました。
これが反響を呼び、7月27日、『藤井風のオールナイトニッポン0 (ZERO)』(ニッポン放送)生放送が実現、ラジオ初出演にして、冠番組を担当することとなりました。リスナーからの生演奏リクエストにも即座に対応するなど、好評を博します。
2020年1月24日メジャーデビュー。「何なんw」ミュージックビデオが、公式YouTubeチャンネルに公開されました。
Billboard JAPAN総合アルバムチャート「Hot Albums」で総合1位を獲得、オリコン週間デジタルアルバムランキングにおいても、1位を獲得しました。「HELP EVER HURT NEVER」は「常に助け、決して傷つけない」の意味で、藤井が父より教えられ、普段から当たり前に思っていた概念とのことです。「これに全てのことが集約されている」と、コアメッセージとして掲げました。
10月29日、自身初の日本武道館公演「Fujii Kaze “NAN-NAN SHOW 2020” HELP EVER HURT NEVER」を開催してます。本公演が収録された映像作品は、その後オリコンにて1位を獲得。1st音楽映像作品での1位獲得は、男性ソロアーティストとして史上初です。
「2020 Mnet Asian Music Awards」において、自身初の海外での表彰となる「Best New Asian Artist Japan」を受賞しました。
12月25日より、自身初となる全国ホールツアー「Fujii Kaze HELP EVER HALL TOUR」をスタートしました。
2021年NHK紅白歌合戦初出場。
2021年1月、テレビ朝日系連続ドラマ『にじいろカルテ』主題歌として「旅路」を書き下ろしました。オリコン週間デジタルシングルランキングにおいて、初登場1位を獲得。本ランキングでは、自身初となる1位獲得となりました。
3月8日、「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2021」において「BEST BREAKTHROUGH ARTIST(最も活躍した新人アーティストに授与される賞)」を受賞。
「きらり」の楽曲は、8月にストリーミング累計再生回数1億回を突破し、この曲が藤井の認知度を高めることとなりました。
8月には、「GQ」史上初の世界共通特集「地球上でもっともエキサイティングな若きミュージシャン21人」に、日本代表として選出されました。
9月4日、神奈川・日産スタジアムにて無観客生中継ライブ「Fujii Kaze Free Live 2021 at NISSAN stadium」を開催。本公演は、公式YouTubeチャンネルやラジオにて無料配信され、約18万人が同時視聴、世界トレンド1位を記録します。
1st音楽映像作品から2作連続での1位獲得はソロアーティスト史上初となる、前作に続き、2作連続での1位を獲得しました。
3月15日、文化庁主催の芸術分野の優れた活動を顕彰する「芸術選奨文部科学大臣新人賞」を受賞しました。
デイリーバイラルチャート1位を獲得した国は23か国で、世界中に反響を巻き起こしました。
11月4日には、Spotifyにおける本楽曲の累計再生回数が1億回を突破、3月25日には3億回を突破しました。これは、音楽評論家・田中宗一郎は「坂本九「SUKIYAKI」以来のグローバルヒットだそうです。しかも「SUKIYAKI」が、アメリカだけだったのに対し、「死ぬのがいいわ」は、東南アジア・中東・南米・アフリカ・ヨーロッパ・北米にわたっていて、本当の意味でのグローバルヒット」と述べられました。また、世界のトレンドをはかる指標として用いられる、世界最大のリリック&楽曲データベース・Geniusでは、総合とPOPの両チャートで、本楽曲が1位を獲得しました。世界で一番見られている歌詞を意味し、J-POPとして前例が無いそうです。
11月26日、Spotify月間リスナー数が、邦楽アーティスト史上初となる1,000万人を突破しました。2022年の音楽やポッドキャストシーンを振り返る年間ランキングで「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」において、本楽曲が1位を獲得しました。また、2023年の年間ランキングにおいても「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」において、本楽曲が、2年連続となる1位を獲得しました。
受賞歴
2020年
Spotify「Early Noise 2020」選出
YouTube「Artist on the Rise」選出 ※日本人アーティストとして初
MTV VMAJ 2020「Best R&B Video」受賞(「何なんw」ミュージックビデオ)
2020 Mnet ASIA MUSIC AWARDS「Best New Asian Artist Japan」受賞
2021年
日本レコード協会 2021年1月度邦楽アルバム ゴールドディスク認定(『HELP EVER HURT NEVER』)
SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2021「BEST BREAKTHROUGH ARTIST」受賞
SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2021「BEST CONCEPTUAL VIDEO」受賞(「青春病」ミュージックビデオ)
第33回ミュージック・ペンクラブ音楽賞「《ポピュラー》新人賞」受賞
第13回CDショップ大賞2021「大賞受賞作品<青>」受賞(『HELP EVER HURT NEVER』)
第13回CDショップ大賞2021 「中国ブロック賞」受賞(『HELP EVER HURT NEVER』)
「GQ」史上初 世界共通特集「地球上でもっともエキサイティングな若きミュージシャン21人」日本代表選出
彼の楽曲はここでは書ききれない程の沢山の賞を受賞してるのですが、藤井風が受賞した賞の中でも特に特別なものとして挙げられるのは、「芸術選奨文部科学大臣新人賞」ではないでしょうか。この賞は、芸術分野で優れた業績を挙げた新人に贈られるもので、藤井風はその音楽活動と影響力が評価されて受賞しました。
この賞の凄さは、過去この賞を受賞した人の名前を上げると、釣りバカ日誌映画監督の栗山富夫、落語家の春風亭小朝、鈴木杏、岡本健一です。また、SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022で「BEST SOLO ARTIST」「BEST CONCEPTUAL LIVE」「PEOPLE’S CHOICE」の三冠を達成したことは特別なこととでしょう。
また、彼の曲で中でも注目された曲は、「死ぬのがいいわ」の楽曲です。この曲は、Spotifyのグローバルチャート「Global Top 100」でチャートインし、本チャートにチャートインしたのは藤井風が日本人初なんだそうです。この曲は、Spotifyのバイラルチャートで世界中の73カ国全てにランクインし、バイラルチャートの世界制覇を達成しました。
藤井風のお勧めの曲
藤井風の曲は沢山ありますが、中でもお勧めの曲は2曲紹介します。
台本の無い一発撮りの素顔の藤井風「grace」
最初の映像がインパクトありの「花」
終わりに
ファンクラブを持たない、アンコールを行わないという、これまでのアーティストになかった独特の雰囲気をもつ藤井風。だからこそ彼の存在は、世界中へ知れる存在となったのかもしれませんね。しかし、彼の名前は本名ということですが、彼の存在、曲は飾らない「風」そのものにも感じられ、偶然には思えません。