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あなたはメイド服で活躍中のガールズロックバンド『BAND-MAID』をご存じですか?
BAND-MAIDは国内だけでなく、海外でも人気が高まっているようです。確かに、YouTubeのコメントを見ても、外国語のコメントがちらほら見受けられます。日本国内では、メイド服を着たハードロックバンドというコンセプトで注目されていますが、一般的な知名度は他の有名バンドに比べるとまだまだ低いようです。ちなみにテレビでは何度か出演されています。海外ではYouTubeやSNSを通じて多くのファンを獲得しています。今日はそんなロックバンド『BAND-MAID』を紹介していきたいと思います。

『BAND-MAID』とは?

『BAND-MAID』は、ガールズバンドグループで、ロック、ポップ・ロック、ハードロック、ヘヴィメタル、パンク、ポップスを扱っているグループです。幅広い分野を扱っていますね。メンバーの演奏力と歌唱力が高く評価されていて、観客を圧倒するパフォーマンスが人気です。特にハードロックやメタルファンから高い評価を受けています。彼女たちの楽曲やパフォーマンスが評価され、徐々に知名度が上がってきています。

2013年より活動を開始しています。

  • YouTubeチャンネル登録者数: 54.3万人
  • 総再生回数: 2024年4月時点で200,028,429回(2億回です)

メイドの衣装を身に纏いつつ、ビジュアルとは相反する重厚なハードロックを基調とするバンドです。確かな演奏力と重厚なサウンドを武器に激しいライブパフォーマンスを繰り広げ、世界的人気を獲得しています。最初に観た人は衝撃を受けますが、彼女たちの音楽を聴いて、その実力にも驚かされます。

北米・ヨーロッパを中心に10か国以上での単独公演を行い、5度の海外ツアーを実施。2022年の全米ツアーでは2万人超を動員しました。

2014年末にYouTubeで公開された1stシングルのカップリング曲「Thrill」のミュージックビデオをジャパニーズロック専門の海外ウェブラジオ局「Jrock Radio」がフォロアー数120万人超のFacebookで紹介したところ、一気に注目を浴びました。その影響で多くの海外ロック/メタル系サイトがこぞって取り上げるようになり、海外人気の高まりに繋がっていったようです。

『BAND-MAID』経歴

元々、秋葉原のメイド喫茶でアルバイトをしていた小鳩ミクがバンドをやりたいと思い、メンバーを集めて結成しました。小鳩自身がメイドだったのでメイド服を衣装として取り入れ、バンド名もメイドのバンドBAND-MAIDとしたようです。

ネットにシンガーソングライターとして動画をアップしていたギタリストのKANAMIにコンタクトをとり、KANAMIが知人ドラムのAKANEに声をかけ、さらにAKANEが音楽の専門学校で一緒だったベースのMISAを誘って結成しました。その4人で2回ほどライブをやったが「ツインボーカルの方が面白いのではないか」ということで、同じ事務所でソロ活動をしていたSAIKIに声をかけます。ツインボーカルにしたのは小鳩の声が明るいので、声が低めで見た目の印象も小鳩とは正反対のSAIKIを入れて、よりハードでロックな方向に寄せるためだったようです。また、結成時から「色々なことができるし音の厚みも出るからギターは2本欲しい」という話もあったので、SAIKI加入時に小鳩もギターを持つツインボーカル・ツインギターの編成に変えたそうです。

結成当初は自分たちが求める音楽を探して、様々なジャンルに挑戦していたが「Thrill」に出会ったことによって、HR/HM寄りの方向でやりたいとメンバーの意見が一致したそうです。それまではポップ寄りだったそうです。「ガールズ・バンドにはポップ・ロックが多いからハードな路線にした方がよりギャップが強くなる」ということでドラムはツインペダルを使い、メロディアスだったギターソロもスウィープ、タッピング、そして速いピッキングといったテクニックを取り入れて現在のスタイルになったとのことです。

  • 小鳩ミク(ギター・ボーカル) ー 作詞担当
  • SAIKI(ボーカル) ー 愛称は「さいちゃん」。安室奈美恵の影響を強く受け、ボーカルスタイルやステージ上での立ちふるまいはその影響を受けているとのことです。
  • KANAMI(ギター) ー 作曲担当。愛称は「かなみんちょ」、「みんちょ」。3歳頃からピアノを始めて20年以上習い続け、クラシック・ロック・パンク・ロック、ラテン・ロック、ファンク、フュージョン等を好む。好きなギタリストはカルロス・サンタナ。
  • AKANE(ドラムス) ー 愛称は「あーちゃん」。好きな音楽ジャンルはパンクやメロコア、邦楽ロック。ドラムやバンドを始めたキッカケとなったアーティストは、マキシマム ザ ホルモンのドラムのナヲのドラムを聴いてからとのこと。
  • MISA(ベース) ー ギターを経て、高校生の頃に出会ったスマッシング・パンプキンズをきっかけにベースに転向。幼少期から母親の影響でビートルズやジミ・ヘンドリックスなどの洋楽や奥田民生を聴いていて、小学生の時にジェリーフィッシュに夢中になってからは色々な音楽を聴くようになったそう。よく聴いているのはUK/USロックで、スマッシング・パンプキンズなどのグランジや、ブラーといったブリット・ポップ系のバンドが好き。好きなベーシストはパズ・レンチャンティン。

エイプリルフール企画の BAND-MAIKO は、BAND-MAIDのサブユニットです。舞妓(まいこ)とハードロックを組み合わせたコンセプトのバンドです。このユニットは、2018年のエイプリルフールのジョークとして初めて登場しましたが、ファンからの反響が非常に良かったため、2019年4月1日にミニアルバムをリリースしました。

BAND-MAIKOの楽曲は、伝統的な日本の音楽要素を取り入れつつ、BAND-MAIDのハードロックスタイルを融合させています。

  • BAND-MAIKOのメンバーのそれぞれの改名された名前
    • 鳩子(ハトコ、Gt/Vo)
    • 富士姫(フジキ、Vo)
    • 叶笑(カノエミ、Gt)
    • 紅月(アカツキ、Dr)
    • 梅美沙(ウメミサ、Ba)

経歴

  • 2013年7月: 小鳩ミク、KANAMI、AKANE、MISAの4人で結成。
  • 7月24日: 大塚DEEPAで開催された『PPBAND AUDITION』で初ライブ。
  • 8月22日: SHIBUYA-AXで開催されたライブイベント『P祭』でSAIKIが加入。5人組BAND-MAID®となる。
  • 2014年1月8日: デビューアルバム『MAID IN JAPAN』をリリース。全曲、BAND-MAIDによる編曲。
  • 2月8日: Shibuya Milkywayでワンマンライブ『MAID IN JAPAN』開催。
  • 8月13日: 1枚目のシングル「愛と情熱のマタドール」をリリース。
  • 2015年4月5日 (アメリカ時間): Jrock RadioのFacebookで「Thrill」のMVが紹介される。
  • 2月27日: バンド名から®を取り去りBAND-MAIDとなる。
  • 3月: アメリカ・シアトルで開催された日本文化を紹介するコンベンションイベント『Sakura-Con』に招かれ約3,000人の観客の前で海外初ライブ。
  • 5月18日: 日本クラウンから1stアルバム『Brand New MAID』を発売し、メジャーデビュー。
  • 5月27日から29日: イギリス最大級のモダンポップカルチャーイベント『MCM COMIC CON』に3日連続で出演。
  • 6月: 初の全国ツアーを開催。
  • 10月・11月: メキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリア、スペイン、香港の8ヵ国9公演のワールドツアーを開催。
  • 11月16日: メジャー1stシングル「YOLO」をリリース。全3曲がBAND-MAID単独での作曲作詞。これ以降、ほぼすべてが自作曲となる。
  • 4月26日: 世界最大の興行エージェント ライブ・ネイションとの提携を発表。
  • 2022年10月9日: アメリカのロックフェスティバル、AFTERSHOCK FESTIVAL に出演。

『BAND-MAID』の曲

彼女たちの曲は、ハードロックやヘヴィメタルを基調とした楽曲を演奏しています。また、力強いギターやドラムビート、そしてキャッチーなメロディが特徴です。

  • Thrill – BAND-MAIDの代表曲で、知名度を一気に上げた曲
  • Domination – 力強いサウンドとエネルギッシュなパフォーマンスが魅力の曲
  • Dice – 自然に口ずさめるようなメロディと力強いリフレインが特徴の曲
  • Real Existence – ヘヴィなサウンドとエモーショナルな歌詞が印象的な曲
  • Choose Me – メロディアスなサウンドと感情豊かな歌詞が特徴の曲

『BAND-MAID』の魅力

彼女たちの音楽の才能はもちろん、行動力にも衝撃を受けます。本当に頭が下がります。エイプリルフールに独特なサブユニットを形成したり、ワールドツアーを行っているものの、その回数が凄いのです。日本人で過去に、これほどまでに短期間中に海外ツアーを積極的に行うバンドメンバーがいたでしょうか?

彼女たちのチャレンジ精神や度胸の凄さが伺えます。また、彼女たちの遊び心も、曲を通して伝わってきます。そういった精神が無いと、これらはこなせないかもしれませんね。

また、10周年記念ライブでは、4時間にわたる圧巻のパフォーマンスが行われたそうです。4時間って凄いですね。ファンはメンバーの成長を感じていて、特にボーカルのSAIKIさんの歌唱力や、ギターの小鳩ミクさんの技術向上が話題となっているようです。ライブごとに進化する姿がさらにファンを惹きつけているようです。


最後に

本当に迫力満点、存在感ありのガールズバンドです。調べてみる程に、海外からの人気が凄いと分かります。しかし元々、実力を持っていたからこそ、彼女たちの才能が発揮され、人気に昇りつめたんでしょうね。ハードロック、ヘヴィメタルと言ったら『BAND-MAID』と歴史上で言われるのはそう遠くはないかもしれません。