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日本には、都道府県ごとに独自の民謡があります。民謡とは、地域の風土や歴史、文化、生活などを歌にしたもので、古くから伝承されてきました。

民謡は、祭りや行事、日常生活、恋愛など、さまざまな場面で歌われてきました。民謡は、地域の特色や個性を表現するだけでなく、人々の感情や思いを伝える手段でもあります。

都道府県民謡は、都道府県単位で区分された民謡のことです。 日本の民謡の数は、その定義やカウントの方法によりますが、一説によれば約58,000曲とも言われています。

凄いですね!そんなにあると思っていませんでした。

しかし、現在一般的に歌われたり、踊られたりしている曲は、約1,000曲くらいになっているとのことです。これらの民謡は、各地域の生活や文化を反映したもので、口承によって歌い継がれてきました。

都道府県民謡は、日本の伝統文化として大切にされています。しかし、現代では、都道府県民謡を知っている人や歌える人が少なくなっています。

都道府県民謡は、日本の多様な地域文化を反映する貴重な資産です。都道府県民謡を学ぶことで、日本の歴史や文化に触れることができます。また、都道府県民謡を歌うことで、自分のルーツやアイデンティティを感じることができます。

今日はそんな大切な民謡について、お話していきたいと思います。

日本の民謡の中で最も人気のある民謡

都道府県の中で最も人気のある民謡は、一部のランキングでは「ソーラン節」が最も人気があるとされているようです。 「ソーラン節」のタイトルはあなたも聞いたことがあると思います。

「ソーラン節」は、北海道の日本海沿岸に伝わる民謡で、「ヤーレン ソーラン ソーラン」というフレーズが印象的です。この歌は、ニシン漁の際に歌われていた作業歌で、特に網を引く動きが特徴的です。

「ソーラン」という言葉の意味については諸説あります。一つの説では、「ソーラン」は作業の掛け声で、「ソラソラ」という掛け声が間延びして「ソーランソーラン」になったとされています。また、「ソーラン」は船を漕ぐ船頭が一人で高らかに声をあげて唄う姿を表しているとも考えられます。

「ソーラン節」の歌詞は地域や演奏者によって異なることがありますが、一般的にはニシン漁の様子を描いています。そのため、「ソーラン節」は、漁師たちの生活や労働、そして海とのつながりを表現した歌と言えます。

この曲は北海道の民謡で、力強いリズムと印象的なメロディが特徴で、全国の祭りや運動会でよく踊られています。 他、日本で人気のある民謡は、佐渡おけさ(新潟県)、河内音頭(大阪県)、北海盆唄(北海道)、さんさ時雨(宮城県)などと言われてます。

しかし、実際には、あなたの愛する故郷の民謡の方が、あなたの中の人気の民謡かもしれませんね。

日本最古の民謡

「こきりこ節」は日本で最も古い民謡と言われてます。この曲は富山県五箇山(ごかやま)地方発祥の民謡で、ざさらという楽器を使った踊りが特徴的です。

棒ざさら・摺りざさらという、竹を細かく裂き束ねたものと、洗濯板のように凹凸に溝を付けた木の棒にこすり合わせて音を出す楽器で田楽などで用いられます。

「こきりこ節」の起源は、飛鳥時代説とされています。「こきりこ節」は、「越の下草」や「奇談北国巡杖記」などの古文献にも記載されていて、これらの文献自体は1800年前後のものですが、それでも現存する民謡を確認できる文献として最古のものなのだそうです。

また、その名前の由来については、飛鳥時代に発布された大化の改新(たいかのかいしん)において、豊作祈願のために山伏(やまぶし)が詠んだ「コケラ経」が訛ったとの説があります。

「コケラ経」は木片に書いたお経のことで、「こけら」とは木片を意味します。この由来から「こきりこ節」はきているのではないかと言われてます。

そのようなことから、「こきりこ節」が存在していたのは少なくとも200年以上前であることが確認できますが、その起源はさらに古い可能性があるともいわれてます。

都道府県別民謡のご紹介

都道府県曲名
北海道ソーラン節、鰊場作業唄、江差追分、北海盆唄、道南口説、江差船方節、北海よされ節
青森県津軽じょんから節、鰺ヶ沢甚句、田名部おしまこ、津軽あいや節、津軽よされ節、十三の砂山
岩手県沢内甚句、南部牛追唄、南部俵積み唄、外山節
宮城県大漁唄い込み、さんさ時雨、塩釜甚句
秋田県ドンパン節、秋田音頭、秋田おばこ、秋田船方節、長者の山、喜代節、生保内節、ひでこ節、おこさ節、本荘追分、秋田大黒舞
山形県もみすり唄、真室川音頭、花笠音頭、紅花摘唄、庄内おばこ、新庄節、菊と桔梗、あがらしゃれ
福島県会津磐梯山、相馬二遍返し、相馬盆唄、新相馬節
茨城県潮来音頭、磯節、常磐炭坑節
千葉県おいとこそうだよ、銚子大漁節、木更津甚句
栃木県日光和楽踊り
群馬県八木節、草津節
埼玉県秩父音頭
東京都大島節、お江戸日本橋、深川節
神奈川県チャッキラコ、だんちょね節、箱根馬子唄
山梨県縁故節
長野県小諸馬子唄、木曽節、伊那節
岐阜県ぜんぜのこ、郡上節、ホッチョセ、おばば (岐阜音頭)
新潟県三階節、佐渡おけさ、浦佐サンヨ節、新潟おけさ、米山甚句、佐渡甚句
富山県せり込み蝶六、越中おわら節、越中麦屋節、こきりこ節、といちんさ、新川古代神
石川県能登麦屋節、山中節、森本めでた、能登まだら〔輪島まだら・七尾まだら〕、百万石音頭
福井県三国節
静岡県ノーエ節
愛知県設楽さんさ、名古屋甚句、岡崎五万石
三重県伊勢音頭、桑名の殿様、尾鷲節
滋賀県大津絵節、淡海節
京都府福知山音頭、竹田の子守唄、宮津節
大阪府三十石船唄、河内音頭、淀の川瀬
奈良県 金魚踊り、茶摘み唄、祭文音頭、吉野筏流し歌、千本杵餅つき唄、三輪素麺掛け唄
兵庫県デカンショ節、菅笠節
和歌山県和歌の海苔採り唄、串本節、有田みかん摘み唄、紀ノ川舟唄、紀州幟上げ音頭、紀州梅音頭、鯨唄
鳥取県貝殻節
島根県安来節、しげさ節、キンニャモニャ、関の五本松、はかま踊り、浜田節、隠岐祝い音頭
岡山県中国地方の子守唄
広島県音戸の舟唄、三原やっさ節、敦盛さん
山口県男なら
徳島県祖谷甚句、阿波よしこの、鳴門大漁節、鳴門馬子唄ばやし、せきぞろ、祖谷の粉ひき唄
香川県一合まいた、金比羅船々、野球拳
愛媛県伊予万歳、伊予節、宇和島さんさ
高知県よさこい節
福岡県博多節、博多子守唄、黒田節、炭坑節、小倉節、ぼんち可愛いや
佐賀県梅干 (民謡)、岳の新太郎さん、佐賀の菱売り唄
長崎県平戸節、のんのこ節、長崎ぶらぶら節、長崎浜節、陽気節
大分県コツコツ節、宇目の唄げんか
熊本県五木の子守唄、球磨の六調子、おてもやん、東雲節、よへほ節、キンキラキン、ポンポコニャ、田原坂
宮崎県刈干切唄、ひえつき節、日向木挽唄
鹿児島県鹿児島ハンヤ節、鹿児島おはら節、串木野さのさ、鹿児島三下り、鹿児島よさこい節、鹿児島角力取節、朝花節、行きゅんにゃ加那
沖縄県安里屋ユンタ、谷茶前節、てぃんさぐぬ花、唐船ドーイ、クイチャー、デンサ節、赤田首里殿内

他にも各都道府県には独自の民謡や歌が数多く存在します。

最後に

いかがでしたか?

あなたの好きな民謡は何でしょう?

日本の民謡は、主に民衆の生活の中で生まれ、口承によって歌い継がれてきました。 そのため、一つの民謡を取り上げても、地域の中に違う唄い方で引き継がれている唄は多くあります。

自分のルーツを知るのに、民謡は手っ取り早いと思います。 民謡を聴いて、懐かしく思えたり、どこかほっと安心するのは、昔の人々がその唄に込めた、ありのままの生き方だったり、唄に込めた良くしたいという共通の気持ちからくるのかもしれませんね。

また日本の民謡は無形文化財として認識されています。 無形文化財とは、演劇、音楽、工芸技術などの無形の文化的所産で、日本国にとって歴史上または芸術上価値の高いものを指します。 こういう風に大切にされていくことは素晴らしいですね。

新しいものがどんどん生み出されていく世の中ですが、そういった昔からの民謡を大切にして、人の気持ちが語り継がれていくのはいいですね。もっと民謡を唄い、語り継いでいきたいですね。