こんにちは! アート、美に関してあなたはご興味ありますか? 日本人は、世界に比べても珍しい人種だそうです。 例えば、美術館に有名な人の絵が飾られると知ると、足を運ぶ。しかも大勢の人が観に来る、これは、世界に比べても珍しいんですって。

アートを買うわけでもないのに、鑑賞するために大勢の人が足を運ぶのは珍しいそうです。 このことは、脳科学者である中野信子氏の講演会でのお話です。 You TubeでUPされている彼女の講演会をたまたま見たのですが、とても感動したので、今日はそのことについて、お話していきたいと思います。

中野信子氏は、どんな人?

とりあえず、講演会やテレビでも活動している中野信子氏について、ご紹介させてください。 彼女は脳科学者、認知科学者、評論家として活動している方です。 東京大学工学部応用化学科卒業後、同大学院医学系研究科で脳神経医学を専攻し、博士(医学)の学位を取得しました。

高磁場MRIやTMSなどの最先端の技術を用いて、音声認知や言語処理、記憶、注意、判断などの脳の仕組みを解明しています。 脳科学の知見をもとに、人間の幸福感やストレス、恋愛や不倫、サイコパスやシャーデンフロイデ、キレる、などの心理現象についても分析しています。

脳科学の知識を一般の人にもわかりやすく伝えることにも力を入れていて、テレビや雑誌、書籍などで多数のメディアに出演しています。 YouTubeでも幾つか発信されてるので、ご興味ある方はご覧になってみてくださいね。 今回彼女の1時間ほどの講演を拝見したのですが、私でも分かりやすく説明してくれてました。 若い方にも人気の脳科学者だと思います。

中野信子氏の「アートは人類を耕す」という講演について

2023年3月4日に岡山で中野信子氏は、脳科学の視点から、ミュージアムや美術館でのアートの鑑賞が人間にどのような影響を与えるかについて説明しました。 彼女は、アートに触れることで、脳の構造や機能が変化し、記憶や感情、創造力などが向上するという研究結果を紹介しました。

「アートは人を耕す」という言葉を用いて、アートが人間の心や脳に与える偉大な影響を表現しました。 アート鑑賞に数人で行った時、人により感じ方が違うものの、人の脳は正しさを優先してしまうことから、人に合わせて、自分の思っても無い感情を伝えることがあるとも言ってました。 他の人は良いと思うアートを、自分はあまり良いと思えなくても、数人が良いよねと言ったら、合わせてつられて「良いよね」と言ってしまう。 それがいいか悪いかというわけでもなく、脳の構造なんだそうです。

また、これは世界共通の認識なんだそうですが、「美しいものを見ると人は正しい」と判断するのだそうです。 「美しい人は正しいに違いない」 「美しいものは正しいに違いない」 実験結果でそういうことが出てるのだそうです。幼い子どもたちにどっちのお姉さんが正しいか実験したところ、綺麗なお姉さんの言ったことの方が正しいといった結果がでる。

また、外国での実験で、政策も何も示してないのに、得票が多かったのは、容姿の良い人の方だったという。 面白い結果ですね。 これも脳の認識から来るのだそうです。 しかし、その基準というのは、時代により変化もしていってるそうで、100年前の美人が、今の美人とは一致しないと言ってました。 観衆に、「そうですよね?」と中野氏は確認してましたが、まさにその通りですよね。

平安時代の美人が、今の美人と基準が一致するわけでもない。 こうして時代と共に、基準も変わっていく、と言ってました。 その流れで、現代の美術においても、モネの作品は美しいと言っても、それが、100年後はどうなんだろう?そして、最近の美術においての評価の基準もどうでるんだろうか?というようなことを話してました。 現代の写真においても、AIの写真もどんどん出てきてますから、普通に見ても、本当にどれが本物の人間なのか分からないのがいっぱいあります。 それが、今後彼女自身が研究していくはずであろうとも言ってました。

いつの世も、世界は大変な状況で、戦争がある。 今後この先も何が起こるか分からない。 そのためにも、自分で考えていく力を身に着けて欲しいと言ってました。 人間の脳には限界があり、その限界を突破するための一つの方法が、「アートで人を耕すこと」。 それが100年後、万年後、存族していくための道ではないか、そう言ってました。 アートを見て表現するところは前頭葉というところです。 そこは感情を司るところです。 その感情を動かしてくことが鍵なのでしょうね。 とても情熱のこもった講演会で、色々と考えさせられました。 中野信子氏の「アートは人類を耕す」講演会、とてもお勧めなので、是非、ご覧になってみてくださいね。

中野信子氏の人間の性質は「生まれと育ち」のどちらで決まるか?

  • 人間の性質は、
    遺伝と環境の両方の影響を受けますが、その割合は約半分ずつです。
  • 環境の中でも、
    育ててもらった経験が特に重要で、脳の構造や機能に変化を与えます。
  • 育ててもらった経験には、
    親子の関係や愛情表現、教育や社会的な刺激などが含まれます。
  • 人間の性質は、
    生まれたときに決まるのではなく、一生の間に変化する可能性があります。
    彼女は3人のお子さんの母親でもあり、そういったことからも、人生経験も豊富で、色々な角度から彼女の伝えることについて学べそうです。

終わりに

久しぶりに面白い講演会に出会え良かったと思いました。 彼女の今後のお話も興味深いです。そしてやはり、人の脳って、凄いなと感じたことです。 人の脳は、私たちの思考や感情、記憶や学習、行動や意思決定など、さまざまな機能を司る神秘的な器官です。 脳は約86億個の神経細胞から構成されてるのだそうです。それぞれが数千もの他の神経細胞とつながっています。

この複雑なネットワークは、電気信号や化学物質をやりとりしながら、私たちの心と身体をコントロールしています。 寝ている間も人は夢を見るのですから、脳は活発に動いてるのでしょうね。 脳は大きく分けて4つの部分に分かれていて、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉があります。 それぞれが特定の機能を担っていますが、実際には複数の部分が連携して働いています。

例えば、前頭葉は計画や判断や自制などの高次機能に関わっていますが、記憶や言語や感覚などの他の部分とも密接に関係しています。 脳は常に変化しているそうです。先ほどの、中野氏の言ってる、基準が変わるということと一致しますね。 経験や学習によって、神経細胞の繋がり方や強さが変わります。 これを神経可塑性(しんけいかそせい)と呼びます。神経可塑性は、私たちが新しいことを覚えたり、忘れたり、習慣を変えたりすることを可能にしています。

しかし、神経可塑性は一方向ではないとのことです。ストレスや加齢や病気などによって、脳の機能が低下したり、失われたりすることもあります。 しかし、まだまだ現代の科学においては、人の脳はまだ解明されていない部分が多くあります。 中野氏の言ってるように、彼女もこれから研究する分野があると言ってるので、人間が解明できてない脳の分野においては、本当に多いのかもしれません。

また、脳の中でも、最も興味深い問題の一つは、意識です。意識とは、自分自身や周囲の環境に対する主観的な体験や認識のことなのだそうです。 私たちはどうして意識を持っているのでしょう?意識はどこから生まれるのでしょう? 意識は脳だけで説明できるのだろうか?様々な疑問が湧きます。そして難しいですね。意識を解明出来たら、人間としての本質を理解することにつながるかもしれません。